World's Wing 翼 Premium 2007(全体の感想)

細かく書く前に、全体的な感想を。





初見の総評*1、といったほうがいいかな。初日から立て続けに4回観て、最後に観たのは本当にあまりに近すぎて*2感想とかそんなどころじゃなかったので・・初見の気持ちを思い出しながら・・・。 全て率直な感想であります。
幕が開いてそこにおわす翼さんを目撃した瞬間にはヒィィィ!!!となると同時にステージのあまりのシンプルさ(っつかなにもないだだっ広い黒い床)に衝撃だった。え、何もないの・・!?とゆう笑 ショウっていうとどうしてもゴージャスな階段!とかみたいのしか思い浮かばない無知ヤローなので相当びっくり。(でも翼さんが宝塚みたいに階段降りてきてもそれはそれでちょっと・・・笑 エグゼクティブプロデューサーの某社長に石投げるけど爆) でもきっとこれも翼カラーなんだよな、ソロコンでもめちゃシンプルだったし、なんてその時はやけに冷静に思ったりした。
オープニング後にすぐGO ONのイントロ聞いた瞬間に「!!?え、GO ON!?」と思った記憶がある。そこからだ、ちょっと、「アレ?アレ?」と思い始めたのって。って相当開演直後なんだけども笑 その理由はというと・・・
んと、正直もっと「ショウ」っぽいのかと思ってたのよね。翼さんがずっと「ダンスショウやります」って言ってたもんだから、そっか〜ほんとに色んな曲で踊り狂うんだわ・・どんなのだろ、わーるずうぃんぐって位だから色んな世界の踊りを・・・?なんてむちゃくちゃ妄想してた。だから初っ端から既存曲をやるなんて夢にも思わなくて。え!?って。これじゃソロコンじゃん!?って。 がっかり・・では全然ないけれど、この時点で先行きに不安を感じた。(苦笑) そんで微妙に的中(爆)
既存曲を全くやらないなんて思ってなかったし、「そうそうコレよコレー!」な興奮はもちろんあるんだけど、せめて1部と2部に分けるなら1部は完全にショウ、2部はソロコン、ていうメリハリが欲しかったかもしれない。ソロコンとのカテゴリ分けの境界線が曖昧に感じた。・・・公式サイトで舞台⇔コンサートカテゴリいったりきたりした理由はここに!?(いやただ単に値段設定&関ジュコンとの兼ね合いの問題だったと思うんだけども*3 *4) ここではあえて「準備時間が少なかった」というものは置いといて・・(そして見え隠れする大人の事情も置いといて・・・) アクマで個人的意見としては、です。というか、そもそも私が期待しすぎただけ!?という反省も。というか、構成にどこまで翼さんの希望が通っているのかは分かりませんが、私は構成自体に「うーむ」と思っただけで、翼さんのダンシング!!に関してはこれっぽっちも期待を裏切られてはいないんですよね。
正直・・・ほんっと正直フラメンコに関しては初見の時に「・・・・!?・・・・うーん」ってなったのは事実で。え、フラメンコってもっと・・・んでもってあーいう・・こーゆう・・ていうイメージ持ちすぎてたんです。翼さんも本場のものを観てきたと言っていたので、ということはこりゃ相当「ザ・フラメンコ!!」なものを観られると。そこでイメージとのギャップが生まれてしまった。なんのこたーない、翼さんご自分でおっしゃってました。「本場の完璧なフラメンコなんてできるとも思わないし、自分が見せたいものは『今井翼テイストのフラメンコダンス』だから。お客さんもフラメンコを見に来るわけじゃないし(意訳)」って。(多分トプステあたりで) そこでズガーン!!と腑に落ちた。申し訳ねぇ翼さん・・・。 それからは本当に食い入るように観ていたよ。今井翼的フラメンコを・・!! いやまさに生兵法は大怪我の基、ですな・・・
ともあれ、翼さんのダンス、とても素晴しかったです。組み立てはどうあれ全体中80%は踊っていたと思うし、ダンスで魅せたいという翼さんのスタイルはとことん追及されていて、或いは荒々しく、或いはスタイリッシュに、或いは情熱的に、表現豊かに披露されていらっしゃいました。そう・・表現力!!そこなんですよ・・・今回一番ぐわしっ!!とキタのは。
ここのとこずっと、観る度に翼さんのダンスが変化していくな、という感覚があったのですが、それは技術的なというか、振りグセだとかそういう細かい部分のことであって、ちょっと表現云々のこととは違う。端的に言えば、どんどんキレが鋭さを増し、力強さは地を這うような感覚を味わわせるほど・・・そんな進化をしていたように思う。ここへ来て、目を見張るような変化は収まったのだけど、+αとして「滑らかさ」も加わるようになってきて、それが技術上の表現力に結びついたのではないか、と想像する。元々は「表現したい」な人なので、その為の武器がまたひとつ加わった、というか。いやこれは相当大きな武器ですよ・・・緩急の差というのは見ている側を魅了する大きなポイントの一つですもの。 そして表現力が、と感じたのは、ダンス自体ももちろんそうなんだけど、踊っている時の表情をふと見た時にぐわわわっ!!と感じた。ああ、このひと・・演技をしてるんだ!!って。何か伝えたいこと、表現したいことがある時にはきっと、気持ちからそこへ持っていこうとして無意識に表情に出ているんだよな・・って。なんとなくこれ、当たり前のことのようでなかなか出来てる人を見かけない気がするのは気のせい?*5私は踊ったことがないからよくわからないけれど・・(苦笑) 表現するひと、というのは本来そーゆうもんじゃないかって思っていたのに、なんとなくダンスに目を奪われて、なんとなく雰囲気が好きだから、ってしか見れていなかった自分にもちょっと呆れるわー・・。*6 ・・ああ今ものすごい色々細かく語りたくなったんだけどそれは曲目ごとの感想に書くとして!!><。  身体の隅々まで・・それこそ髪の毛の一本一本からつま先、指の爪の先、服のシワ一筋に至るまで駆使し、自分の底から沸き立つ感情を表現する、というひとなんだと改めて・・・本当にいつもいつも驚かされてばかりなのですけど、改めて感じてしまいました。 翼さんが恐ろしい・・・
全体の感想に話を戻して。初めて聞いた時に「えええ!?」と思ったのがジャニー演出(しかもパンフの最後んとこに振付:サンチェってあってそれも・・)だったんですけれども。まあね・・ジャニーズ内でショウやるっつったら、シャッチョサン演出になるのはやむをえないかもしれない・・よね。光一さんや滝沢さんのような、ザ・ジャニーズエンタテインメントショーを地でいけるような方々とはまた違う路線になっていったのが翼コンだったわけで、それがあたしはものすごく好み*7だったわけで、このへんの心配はあったの。まさかストーリー*8もあったりしたらどうしよう・・なんて思ってもいたけど、それはなくてとりあえず安心。ショウはやはりショウ、だった。曲と曲の繋ぎ部分や、セット&小道具を使った演出あたりが、たしかになんだか馴染みのあるジャニーズ色ぷんぷんで、そのへんで「ああたしかに・・(苦笑)」とは思ったんだけども。 いやべつに悪くないよ!全然悪くない!翼さんだって事務所で育ってきた方ですもの。(当たり前) 実を申しますとワタシ、SHOCK内の翼さんは大好きですしジャニーズミュージカルもかなりスキです。サンチェコリオグラフもわりと。*9 ん、だからあまりにもあまりなストーリー&演出じゃない限り拒否反応は出ないなぁ、と安心しました(自分に笑) 翼さんはどこまでも翼ダンシング!!ですしね。
そういえば先日書いていました「敷居が高い」ってやつなんですけれども・・そのことについても。 ワタシ、先述のとおり「ダンスショウ」を期待して観にいったわけですので、大部分がソロコン状態だったことに少々「???」があったわけですが、なんかそんなことでガッカリして帰りたくなんかとてもじゃないけどなかったので(笑)、翼さんが2部の時におっしゃってた「日頃応援してくださるファンの方々に感謝を込めて」という言葉に「そっかこれは翼ファンのためのイベントなんだわ!!」と理解することにいたしました。笑 「皆さんの好きなあの曲この曲を・・」とも言ってたし。やっぱり!!そうなんじゃん!!なぁーんだファン感謝イベントか☆と納得(笑) そしたらもう楽しくないわけがない笑 うわあーこれもやっちゃうの!?ああこれだよねやっぱりね!!なんてウハウハしているうちにあっという間に終了してしまったのですが(T▽T)  ・・・だから逆に言ったらファンなあたしでさえ「ショウ」を期待していたのに、って思ってでもそうやって頭切り替えたら楽しくてしょうがない、になったんですけれども何も知らないファンでもない一度観てみたかったし翼くん!という方が行ったらもう、意味がわかんないんじゃ、という・・・。ちょっと心配が。(行く予定な人が周囲にいるので笑) いやでも逆にあれか、何もかもが観るのが初めてだったらそんなの杞憂か?・・うん、ええと、行く予定なnot翼ファンな方は逆に無心で見ていただけると!!(T▽T)(って言われなくてもそーだと思いますが)(っってなんであたしごときが翼様の弁解を・・・ひぃぃー!!ごめんなさいっ!!ほんとそんなの要らぬ心配ですね、ハイ笑)
いやしかし、ついつい思いを馳せてしまうのが日生公演ですよ。なんで松竹公演始まる前に発表だったんだろう・・(って申込時期の関係ですよねー・・)松竹千秋楽直後に入金締切って極悪すぎない?(苦笑)   んでもあれだ、だからこそ今回の公演はプロトタイプだったんじゃないかと思うですよ。いや試作品って言い方はなんだか聞こえが悪いけどそうじゃなくって。ソロコン開始以降翼さんはいつも、その時その時の最大限を出し切って、既存のものはより良いものを、そしてどんどん新しいことにも挑戦していく、と、あまりのストイックさにこちらが怖くなるくらいなんですけれども、そういう方だというのはわかりすぎるほどに伝わってくるので・・・ きっと今回の公演もまた大いなる第一歩。翼さん自身も「まだまだ満足していない」「どんどん良いものにしていきたい」とおっしゃっていたので、公演を重ねるごとに試行錯誤を重ね、より良いものになっていくんじゃないかと思います。そして日生公演では、また準備期間は短いですが松竹座公演を土台に新しいものを取り入れたり、更に良いものにしてくれるんじゃないかと、期待をしています。 目出度く(?)舞台カテゴリになり(値段も上がって)、構成も変わるかもしれないなー・・・。いや、また妄想しすぎるのはよそう(苦笑)
以上、総合的な感想でした。(長っっ!!orz

*1:もちろん個人的意見なのであしからず

*2:目の前1m以内で踊られたら正直ダンスどころじゃない、つかいみがわからない いみがわからないいみもわかんない・・・orz

*3:憶測だけれども。関ジュコンと昼夜別公演やるためにはセット組みなんかは極力シンプルにしなきゃだし、そうすると舞台金額分までのものは見せられない、苦肉の策でのコン値段&ソロコン風味、なものに出来上がったんじゃないだろうか。

*4:更に言えば既に日生劇場での公演は決定していて、言葉は悪いがその為のお試し公演としてのものだったのかもと。そもそもが劇場スケ的には穴埋めポジションで、こんな多忙な24TV時期に無理矢理やるのも少々疑問だし

*5:光一さんを、すごい・・!と感じるのはこれがあるせいだと思う

*6:・・いやこうしてまたどんどんハードル高くしていっちゃうんですけども・・

*7:というか翼さんが考え翼さんが作り上げる翼ワールドが、当たり前だけど翼さんらしくて、らしすぎて、あまりにもよかった

*8:ジャニありがちな取って付け支離滅裂ストーリー

*9:正直少年達の魅力を引き出すツボ(あるいはこちらのツボ)を心得まくってる人だと本当に思うもん