踊り子担。

以前から踊り子担踊り子担と自称していますが、踊りを見るのは本当に大っっっ好きだけど実際今のところ好みのツボをつきまくるダンスは田口淳之介さんと今井翼さんしかいません。ここんとこそれが顕著になってきたなー、自分の中で。
確かに他にも何人も*1「ウマイっ!素晴しいっ!!」て思う人はいるのですが、好みの琴線に触れまくりというか、その姿を見ているだけで狂わされるほどの人、というのが私にはこの2人しかいないのです。
田口くんに関してはもうファンになってから今までとにかく観れるものは全て駆けずり回ってでも観てきたし、骨の髄まで彼のダンスにどっぷり漬かってきましたが、今井さんに関してはここ2年くらい・・かな、だんだんだんだん観る量も多くなり見方もよりマニアックになってきた気がします。STYLE06でそれが極まれり、というかんじです。この夏かつてないほど今井さんを観まくりました。今まで観続けてきた歴史が浅い分、見るたびに新たな発見と驚きの連続で、その度に嬉しくて幸せな快感を味わわせていただきました。
そしてまたぐちゃぐちゃと色んなことを考えていました。以下、私の勝手な感じ方と解釈にてつらつらと。

前々から思っていたけれど、田口くんのダンスっていうのは本当、その「動き」が素晴しく美しいものだと思うのです。 なに言ってんのダンスなんてみんなそーじゃん、なんて軽く考えちゃダメですよ?       彼は本当に昔から独特な動き方をしていて、それが以前は手足の長さ故に大振りな、持て余し感のあるダンスだと感じられていたのですが、時を追うに従ってその「大振り感」がなくなっていった。・・いや、なくなっていった、というよりは「持て余し感」がだんだん薄くなってきて、自分の身体のコントロールを心得てきた、というかんじかな・・・。「大振り感」があったと言っても下手にぶんぶん手足を振り回しているって意味じゃないですよ?確かにうまいんですよ、使い方は。でも上背や手足の長さ故に指先まで踊りきれてない、って感じられることがあったりして。  それが、最近はだんだん身体の隅々まで神経が行き届いてきたかんじ、というか・・・、身体全部で表現できるコントロール力を身に付けてきたな、って感じられるんです。そういった意味で、初めてをそれを「おっ!」て思えたのはLookingコンでのビバップ・タイムでした。リズムに乗りながらもぱきっ、とトメられるところはトメて、指先すらも綺麗に、ぴっ、とさせていて。加えて「視線」すらもダンスの一つだった。 あのダンスの何に感動したって、似合いすぎるスーツ姿やお得意のタップ、アクロバット、などではなく、軽快なジャズに乗せた気持ちのいい軽さや、ぱきっ!ではなくぴっ!と自然な綺麗さで止められるウマさ、そして指先や視線や表情などこれまではあまり使われていなかった細かな表現を取り入れてきてたこと、だったのです。
ビバップについてはアホみたいにわんさかそれこそ一晩は語りつくせるくらいに好きすぎるのでこれはまた別エントリで書いたりしよう^^;
話は戻して、そう、「動き」ですよ。 田口くんはその長い手足を綺麗に動かすことで成り立っているダンスの種類だと思ったのです。ああ、それと大事なのは「姿勢」。 元来姿勢や仕草が上品で、単に手を腕をひらりと返すところだったりしてもその「流れ」を意識してとても美しい動きになってる。ゆらり、と空気を感じさせることさえできるような。ダンスのポイントポイントの間の「流れ」こそが、彼の美しいダンスの要なんだと思うのだ。 だからどうしても写真や静止画などでは田口くんの良さなんて半減どころか1割もわかんないんだよなー。これは本当にもったいないけどしょうがない。動いてこそ分かる美しい「流れ」なのだから。

対して今井さんはというと、これが結構真逆だったりする。
翼ダンスの大きなポイントは「キメの美しさ」だからだ。一体どうやって体得したというのだろう、どの角度から見ても美しく決まるそのポージングの完璧さ。 ダンスの細かいトメの一瞬一瞬には一分の隙もない。そんなキメの連続で成り立っているようなダンスだと思った。 キメがしっかり決まる、というのは、どれだけ頭のてっぺんから爪の先までびんびんに神経が通っているのか、ということだ。1ミリのズレも許さない計算され尽くした美しさなのだ。決してまばたきすらも許されない、全て一瞬の輝き。  総合的に言うとそんなかんじなんだけど、翼ダンスの全体に流れるあまりのストイックさに、こちらも緊張感を強いられる。汗をどれだけ流しても、髪をどれだけ振り乱しても、絶対に狂わせない動き。ああ、本当に「完璧に演じきっている作品」を見せたいのだなって。受け取る方にも相応の覚悟がいるような雰囲気。 ・・・多分その考え方というか「作品に対する姿勢」という根本的なものからそうなんだなって、コンサートを見るとしみじみ思うもの。 身体、指先、顔の角度、表情だけでなく、服のシワや汗の一滴にまで行き届いた表現力と演出力。観れば観るほど感嘆するのだ。  今井さんの場合、きっとどこの一瞬を切り取っても「絵」になる、そんな一瞬一瞬のキメを大事にしたダンスだと感じられました。

田口くんにしても、今井さんにしても、そのひとつの作品を観る時にはぜひ、そんなところを感じ取ろうと注視すると、また全く違ったモノが受け取れると思います。そんなふうにして投げかけてくれるモノを取りこぼしてしまうのは勿体無さ過ぎるから。

*1:あえてジャニ内だけでココは語っておきます